会社経営で把握しておくべき重要な数値
経営をする上で、何かしらの数値を見て判断していることと思います。
全く見ていない経営者はいらっしゃらないと思います。
皆さんは、どのような数値をどのように把握して、どのようにその数値に対して考え、どのように判断しているでしょうか。
決算書・試算表、事業計画、資金繰り表、申込数、契約数、期間、リピート数、閲覧数、公開数値などのKPI数値など、多くの数値を把握しているのではないでしょうか。
企業規模や業種、取引先や立地などによりそれぞれ把握している数値が異なり、考える内容や判断も異なっていることでしょう。
安定経営の鍵「資金繰り表」と「資金予測」
これらの数値の中には、経営管理に直接関係してくるもの、結果的に関係してくるものがあります。
経営を管理していく上では、決算書・試算表や、事業計画、資金繰り表などがありますが、判断をする上で最も把握しておくべき数値は、資金繰り表と資金予測であると考えています。
もちろん「売上高」や「利益率」など利益を生み出す重要な数値があります。ここでは、利益を生み出しているのはキャッシュを得て、必要な経費を支払い、投資をして、更なる売り上げや利益に繋げるための資金の将来を想定することが大切と考えています。
その考えの大本は、自身で会社を終わらせることがない限り、キャッシュが無くならなければ会社(事業)を継続していくことができると考えているからです。
ペーパーカンパニーであったり、資金が苦しい状態のまま維持をすることではありません。
事業実態がある会社が資金が苦しくない安定した状態になったり、維持や成長、前進をしていくことができる、と考えているということです。
そのためには、キャッシュ=資金を把握しておくことは必須となります。
この把握の中には、過去や現在だけではなく、今後資金がどのように推移していくのか(資金予測)を含めることが重要です。
希望的「計画」から精度の高い「予測」へ
事業計画や資金計画は前進させていく上でとても重要です。
資金予測は、希望や目標が反映されている資金計画ではなく、現在考えられる将来その時点になった時にそうなっているであろう、という精度を重視した予測になります。
予測数値がブレが発生しないように、決して楽観的にならず、悲観的にもなってはいけません。
予測をしたのちに計画を策定や見直しをして、また予測に反映していくのです。
勘に頼らない「予測できる体制」の構築
そのためには、元となる数値を精度高く効率的に把握できることが求められます。
その体制や流れを構築できるように現在の体制を見直してみることをおすすめします。
この体制や流れの構築・見直しについては、それぞれの企業ごとに異なりますので、気になる方は当社にお問い合わせください。
数値に対してどのように考えて、判断していく力を養い、資金繰りの不安や悩みから脱して、前進や成長をしていくことを願っています。