会社の状態を正しく把握するポイント
会社の正しい数値を把握している?
会社の数値と言えば最初に思いつくのは決算書ではないでしょうか。
顧問税理士の作成する決算書では、税務上の視点が優先された財務会計の数値になっていることが多いと感じています。
会社を経営していくにあたり、その決算書で経営判断をしているでしょうか。または、判断できているでしょうか。
他の正しい分析や予測数値を把握できている方は、この先読み進めることはないでしょう。
しかし、中小企業の経営者の皆さん、自分の会社の状態が把握できる正しい数値を把握していると言えるでしょうか。
非上場で会計監査を受けていない中小企業においては、決算書の数値が会社の状態を正しく表示していると言えるのか疑問を持っています。
経営判断のための必須数値
決算書などの現在の数値だけで会社を経営していくことは難しいと考えています。
しかし、現状を把握する数値の一つとして重要です。
KPIなどの分析数値や将来の予測数値も重要ですが、その根本として正しい現状の数値が見れる決算書などの書類は必須となります。
正しい数値を把握するためにすべきこと
では、どのようにして正しい数値を把握すればいいか、ということになります。
それは、極力細分化してデータ化することです。
極力です。
そのデータを別で表を作成して把握するのではなく、極力会計システムに入れ込むとよいでしょう。
そうすると決算書と乖離することなく、細分化されたデータを把握することができ、分析や予測をするためのデータとして活用しやすくなります。
その細分化してデータ化をするためには、算出できる流れや環境、人材を整備する必要があります。
この整備ができているかどうかが、経営判断ができているか、ということに直結します。
すべきことができる体制づくり
しかし、どのように細分化してデータ化するかは、会社によって異なります。
整備をしようと思っても、どうしていいのか分からない、整備をしたつもりになったけど本当にそれでいいのか分からない、自社で行うにはノウハウや時間がない、という状態に陥りがちになります。
そのような状態に陥る懸念が考えられる場合は、経営管理体制を構築する専門家に相談してみてください。
物価高や賃金上昇など、中小企業を取り巻く環境は厳しい状況です。
今一度、正しい数値を把握して、将来を見据えた経営をしていくことができるようになることを願っています。